埋没毛(埋もれ毛)の原因は?
埋没毛(埋もれ毛)は、普段何気なく行っている「抜く」「剃る」といった強引なムダ毛処理が原因で起こります。
強引なムダ毛処理により毛穴が傷ついて化膿したりすると、かさぶたが出来たり傷同士が癒着して毛穴が塞がってします。そうなるとムダ毛は穴から外に伸びることができず、皮膚の下に戻ってしまうのです。ムダ毛が皮膚の下でトグロを巻くこともあります。
ムダ毛を抜く、剃ることによる弊害
埋没毛を起こす以外にも、ムダ毛を抜いたり剃ると、毛穴の赤み、肌の黒ずみ、ぶつぶつ毛穴の原因となります。
ムダ毛を剃ると皮膚の表面が少しずつ削られ、肌へ与えるダメージが大きくなります。そのため、肌は自らの角質を厚くして刺激を弱めようとして、色素沈着が起こり肌が黒ずむ原因となります。また、ムダ毛を剃ったり抜いたりすることにより、炎症を起こして毛穴が赤らんだりブツブツになったりすることも(毛嚢炎)。この赤らんだ炎症がある時に、外出などで紫外線を受けると酸化作用に拍車がかかり、ますます肌が黒ずむ原因となってしまうのです。
特にワキの下は皮膚に弾力性のない箇所で、毛の生えている方向もまちまちです。毛抜きで抜こうと無理やり皮膚を引っ張ったりしていると毛穴に大きな負担がかかり、毛穴が盛り上がってブツブツの鳥肌のような状態になります。
埋没毛の処理方法
埋没毛は放置しておけば自然に分解される事もありますが、それは断定できる事ではありませんし、見た目にも気になるものです。
すぐにほじくってムダ毛を引き抜きたくなりますが、それは厳禁!皮膚が炎症や癒着が起こして、再び埋没毛を起こす原因となります。間違った埋没毛の処理を続けていると、肌への炎症から色素沈着へと進行していまい、皮膚科や美容外科でも元通りには治せなくなるようです。
クリニックでの埋没毛処理
すでに、ムダ毛処理により肌が赤らんでいる等の問題があれば、早めに皮膚科や美容外科に相談することが基本です。
また、ご自分での埋没毛の処理に自信がなければ、レーザーによる医療脱毛を受けられることをおすすめします。皮膚内部に閉じ込められた埋没毛がレーザー光による熱で自壊し自然放出されます。自然放出されない場合でも、レーザーにより一時的に生じる毛嚢炎の跡から、ピンセットでムダ毛を取り除きます。
自分で行う埋没毛処理
どうしても自分で埋没毛を処理したい、という場合は、以下の2ステップの手順を守りましょう。
(1)皮膚の上に毛を出す
薄皮のすぐ下にムダ毛が見える状態であれば、肌の表面をピーリングするだけでムダ毛が出てきます。ピーリング用のクリームやタオルなどを使うと良いでしょう。
ムダ毛が皮膚の深いところにある場合は、十分に消毒した針やピンセットで皮膚をほじくってムダ毛を出します。肌への消毒も忘れずに!
いずれにせよ、ムダ毛を肌から出すだけです。間違っても抜いたり剃ったりしてはいけません!特に皮膚をほじくった部分は、炎症や癒着が起こりやすい状態になっています。キズが治る前に抜いたり剃ったりすると毛穴が癒着してしまい、再び埋没毛になってしまいます。
(2)ムダ毛を脱毛する
皮膚をほじくったりした部分の炎症が完全に治まるのを待ちます。その後、脱毛処理を行います。炎症が治まらない内に脱毛処理をすると、再び肌が炎症や癒着を起こす原因となります。
もちろん、抜いたり剃ったりは厳禁!それ以外の、肌に優しいムダ毛処理法を選択しなければなりません。
結論!
今まで解説した通り、埋没毛になる原因は、「抜く」「剃る」といったムダ毛処理の方法にあります。
いったん出来てしまった埋没毛を修復するためにも、さらには今後のムダ毛処理で再び埋没毛を作ってしまわないためにも、肌に優しいムダ毛処理を行うことが絶対条件です!